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キッズISO14000プログラムを実施しました

 キッズISO14000プログラムは、環境マネジメントの国際規格であるISO14001の骨子をベースにプログラムが構築されており・成長段階にある子どもが本来持っている環境に対する潜在的な感性を引き出し、子ども達に自分の周りにある様々な問題に対して改善・解決能力を育成することを目的としている環境教育プログラムです。子ども達がお家のリーダーになり、周辺の環境や身近な自然を守るための活動に取り組むという内容です。

 三重県では、県内の小学校児童が家庭における省エネルギー等の取組を通じて環境への関心を高める「キッズISO14000プログラム(入門編)」の取組を平成18年度から推進しており、学校、企業・事業所、行政が協働・連携(図参照)して実施しています。
当社は平成27年度より県の取り組みを企業として参加し協力しています。
kidsiso

【平成27年度】
実施校:近隣の小学校
取組児童数:5年生 計62名

【平成28年度】
実施校:桑名市立城南小学校
取組児童数:4年生 計74名

【平成29年度】
実施校:桑名市立城南小学校
取組児童数:4年生 計72名

キッズISO14000プログラム
9月 授業風景

「キッズISO14000プログラム(入門編)」の具体的な内容
■特徴
●子どもの「気づき」を尊重し、褒めることで、子どもの意欲を高め、潜在的に持つ子どもの可能性を引き出します。
●子どもが家庭でリーダーシップを取ることで、家族間の結束が強まります。
●PDCA法(Plan、Do、Check、Act)を体験することで、環境改善だけでなく、これからの時代を生きる為の力となる、問題解決能力を養います。

■対象年齢
小学4年生から中学生までを推奨

■実践内容
【①】まずは普段の生活をしながら1週間、電気、ガス、水道のメーター数値、可燃ゴミの重さを測り、現状のエネルギー消費量を把握します。
また、チェックシートを使い、現在の生活の中でできているところ、できていないところを把握します。
【②】①の結果を踏まえ、家庭内のエネルギーの削減をするための省エネアイディアを考え、ワークブックに書き出します。<Plan 計画>
【③】②で考えたアイディアを基に、家族に呼びかけながら、省エネ作戦を実行します。
また、実行中にもメーターの数値、ゴミの重さを測ります。<Do 実行>
【④】チェックシートを使い、作戦後の現状を再びチェックします。また、作戦前と作戦中の1日あたりのエネルギーの消費量を計算します。<Check 点検>
【⑤】作戦前、作戦中の消費量を比べて、どこができて、どこができなかったかを振り返ります。<Act 次への方針>

■フィードバック
子どもたちへ評価表をお返しします。
評価表には、「マネジメント能力評価表」「データ分析表」の2種類あります。
●マネジメント能力評価表
子供たち一人一人に宛てた手紙のようなコメントが書かれています。コメントは、子どもの「気づき」を褒める前向きな内容で、子どもたちそれぞれの「気づき」に確信を与えることで、子どもは自信をつけ、次への意欲がわきます。

●データ分析表
実際の削減効果を重油、シャワーの使用量、お風呂何杯分と、身近な数値に置き換えて表示をし、子どもにも分かりやすい形で、この行動が環境に与える影響を知らせます。それにより、数値の面からも子どもは意識を向上させます。